XJガソリンモデル生産終了?ジャガーの今
photo by Jaguar MENA
マリオットマーキーズブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、弊社で30年来取り扱いのあるジャガーブランドについてお伝えしたいと思います。
ロイヤルワラント(王室御用達)にもなっている由緒ある英国の自動車ブランド「JAGUAR(ジャガー)」。
現在はインドの巨大企業タタモーターズ傘下で、ランドローバーと共に英国にてデザイン・製造(※)がされています。
※スロバキアやオーストリアでの生産車種もあります。
ジャガーXJ 生産終了?
ジャガーのラインナップには「XJ」という最上級モデルが設定されていた。X351型という2010年発表の最新型は、しかし、2019年に生産中止。
英国では2030年以降ガソリン・ディーゼル車の新車販売を禁止することが発表されジャガー・ランドローバー(JLR)もEVやFCVに全車種切り替えを進めています。
XJと言えば、フラッグシップサルーンとしてジャガーを代表する車として存在してきました。
レースで培われたスポーティな走り、黎明時代から続く美しいデザイン思想、そして優雅な乗り心地を持ったセダンとしてエアサスの導入やアルミモノコックボディの採用と自動車の技術的な向上にも貢献してきました。
2022年現在メーカー公式サイトでもXJの扱いはありますが、ジャガーブランドのフラッグシップとしては「XF」がメインになって行くようです。
普及車の「XE」が追加され、ミドルレンジの「XF」がトップになった形です。
名車XJ-Sや、レーシングカーを始めハイグレードモデルにつけられたXJRなど、私どもからしても親しまれた「XJ」の名前が消えているのは少し悲しい気がしますが、今後次期モデルで電動化し復活すると言われています。
「自動車業界の急激な変化に対抗するために徹底的に技術を見直した結果、計画されているXJの後継モデルは、ジャガーブランドの再構築を目指すわたし達のビジョンには合わないとの結論に達しました」
https://www.autocar.jp/post/635620
2022年現在では、計画が流動的という記事もあります。
コロナにより経営のダメージがあり新型EV版XJの開発を後回しにし「XJ」のイメージにあった物を改めて企画するようです。
BEV(電池式電気自動車)はCo2やNOxを排出しないことに加え、内燃機関の車ではだせない加速性や静粛性、構造の自由度があります。
一方給電に時間がかかる、電池の重量等のデメリットがあります。
今後、合成燃料(e-fuel)等、既存設備を活用できる技術もあるので含めて注視していきたいですね。
追記:ジャガー セダンとスポーツカー、6月に生産終了へ 来年から電動車へ移行(2024.03.08)
ジャガーは今年6月、XE、XF、Fタイプの生産を終了する。英キャッスル・ブロムウィッチ工場はボディパネル生産に移行する。2025年には4人乗りの電動GTが導入される予定だ。
https://www.autocar.jp/photo/1017283
現在のジャガーラインナップ
ジャガー XF
photo by ジャガー公式
2.0L 直列4気筒とディーゼル 8AT FR、フルタイム4WD
スポーツブレイク(ステーションワゴン)タイプもあります。
かつてのスポーツセダンジャガーもダウンサイジングの流れから2リッターのみがラインナップ。
~2019までは3リッターのXF Sもあります。
ジャガー XE
2014年に登場したミドルサイズセダン「XE」。
日本ではドイツ車の人気があり正直マイナーな存在ではありますが、希少性やデザイン性から一部のユーザーの支持を得ています。
XEも熟成を重ねジャガーブランドではセダンクラスの中核を担っています。
ジャガー F-PACE
ジャガーが培ってきた、アルミフレームによる軽量化、F-TYPE譲りのスポーティさを併せ持つSUV F-PACE。
ジャガー F-TYPE
2シーターのピュアスポーツクーペ F-TYPE。
他のモデルと同じく2019年~2020年頃2代目にモデルチェンジ。
~2019年までは珍しくMT車もラインナップしていました。
今後EV化が宣言されているのでエンジンモデルも希少になっていくかもしれませんね・・・
ジャガー E-PACE
コンパクトSUVがE-PACE(Eペイス)です。
Eと付けられていますが、電気自動車ではなくガソリン・ディーゼルエンジン、PHVがあります。
かつてのE-Typeから取られたのでしょうか。
ジャガー I-PACE
2018年に登場したジャガーのピュアEVモデルです。
フロントとリアに1基ずつ電気モーターを搭載した全輪駆動システムで航続距離は438kmだそうです。
新車価格¥1,0050,000~
INGENIUMエンジン
2015年以降~、ジャガー・ランドローバーにより完全新設計で開発された「インジニウムエンジン」が搭載されています。
オールアルミニウム製で摩擦を極力少なくし、高効率のディーゼル、ガソリン、電動パワートレーンから構成され、気筒数が変っても拡張可能というモジュラーエンジンになっています。
資料
https://clicccar.com/2020/07/31/999073/
https://autoc-one.jp/news/2913808/
ジャガーXJの魅力
デザイン
ジャガーブランドの特徴は、(主観にはなりますが)「美しいデザイン」ではないでしょうか。
街中で目にしてもとても目を引きます。
曲線が美しいリアデザイン。
メッキパーツひとつとっても質感が違います。
私たちも毎日見ても飽きが来ません!
現在のジャガーを手掛けたデザイナー イアン・カラム氏が2019年に引退してしまいましたが、今後も美しいデザインを受け継いでいってもらいたいものです。
5.0L、3.0Lエンジン時代のジャガーXJ扱っています。
ぜひ、在庫チェックしてください!
インテリア
なんといってもレザーの質感も魅力です。
量産車とは言え、メルセデスベンツとは違う「高級感」。
収まりの良いコックピット。
インパネ回りはやや先進感はないもののドライバーズカーとしてみればシンプルな造りもまたありなのではないでしょうか!
エンジン
500PSを超える5.0Lエンジン。Sチャージャー搭載。
環境配慮や軽量化、燃費の面からダウンサイジングが進み2010年以降3.0Lエンジンに置き換わっていますが、どちらも良さがあります。
5.0Lエンジン ジャガーの唸り声のようなエンジンサウンド
国産車はもちろんドイツ車やイタリア車にもない乗車体験を与えてくれます。
丸目4灯のジャガーXJ X350/X358も
旧車のたたずまいも見せる以前のモデルも年々弊社でも扱いが少なくなってはいますが、メンテナンスししっかりと乗られているお客様も多くいらっしゃいます。
ガラスコーティングし磨き上げたXJは本当に美しいです。
整備もおまかせください
年式や走行距離等使い方にもよりますが、X351型は確実に信頼性がアップしています。
以前のモデルで10年物となるとさすがに各所交換は必要ですが、交換すればまだまだ乗れる車でもあります。
後期のX350系(X358)は熟成も進みメンテナンス代を100マン用意しておく・・・というクルマではありません。
新しい物だけではなく、過去の物も見直される中古車業界でもあります。
今後希少になりつつある、色あせないラグジュアリーサルーン「ジャガーXJ」をぜひご体感ください。
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