歴代ポルシェで衝撃のデビューを飾った初の4ドア4シーターモデル「パナメーラ」。車名のパナメーラは、1950年代にメキシコで行われていた公道レース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」からインスピレーションを受けて採用されたスポーツカーが名前の由来です。
マグネシウム、アルミを使用し徹底的な軽量設計を施したパナメーラは2tを切る車両重量となっていてラグジュアリーサルーンでありながらスポーツカーとしてのアイデンティティが光ります。
トランスミッションは、911シリーズ(977)のマイナーチェンジ時に誕生した、ポルシェ自慢の7速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)を全てのモデルに標準化。ポルシェといえばリヤエンジンのRRですが、フロントに搭載のエンジンはいずれも直噴システムのDFIを採用し、環境性能にもこだわりを見せています。オートスタート・ストップ機能などが標準で装備され、インテリアはこれまでのポルシェデザインと一線を画す造りとなっています。
DFIは、燃料を電磁式の噴射バルブからミリ秒単位の精度で各燃焼室内に直接噴射します。パワー、トルク、燃費、エミッション制御を向上させ、効率的な燃焼を実現するために、インジェクターの取り付け位置と噴射ジオメトリーは入念な設定が施されています。DFIと相まって、エンジン・マネージメント・システムは各シリンダーの噴射ポイントを制御し、シリンダーバンクごとに噴射量をコントロールすることで、燃焼プロセスと燃料を消費を最適化します。
燃料の噴射は、1回の燃焼サイクルで最大3回に分けて行われることにより、冷間始動時でも触媒コンバータはいっそう素早く作動温度に到達し、エンジン高負荷域でのトルクも増大します。DFIのもうひとつのメリットは、燃料と空気が燃焼室内で混合気を作成する際に内部冷却効果が生じることです。混同気の温度が定価するため、圧縮比を高めることが出来、エンジンのパワーと効率を一段と向上させます。燃料噴射は電子制御エンジン・マネージメント・システムによって精確に制御されます。その結果、エミッションの排出が極力抑えられ、より優れた環境性能を実現します。
PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)の起源は1980年代にポルシェが開発し、当時レーシングカーに採用され世界各国のサーキットでセンセーションを巻き起こしたシステムです。
PDKは別々の湿式クラッチと2つのギア(偶数ギアと奇数ギア)をひとつのケースに統合したような構造をしています。
エンジンの出力を常にどちらかひとつのクラッチとギアだけを介して伝達、片方のクラッチがつながっている間、もうひとつのギアセットでは次に移行するギアがすでに選択可能な状態で準備しています。シフトチェンジの仕組みは従来のトランスミッションとは大きく異なり、片方のクラッチが切れると同時にもうひとつのクラッチがつながります。
これによりシフトチェンジは100分の数秒以内にシフトチェンジが可能となります。より素早い加速、途切れることのないパワー、アクティブかつダイナミックなドライビングフィールが可能となりました。また、高効率な構造と高めに設定された7速のギアレシオにより、燃料消費量とエミッション排気量はマニュアルトランスミッションと同等レベルにまで低減されており、まさに理想のトランスミッションと言えるでしょう。
パナメーラの各モデルにはオートスタート/ストップ機能が搭載されています。車が減速すると、停車する直前にエンジンを停止させ、余分な燃料消費を抑えます。ブレーキペダルから足を離すと、エンジンは再び始動します。
パナメーラの各モデルに採用されているステンレススチール製エグゾーストシステムは、高い耐久性を誇ります。
パナメーラターボのエグゾーストシステムは、高回転域ではエンジンの最大負荷にあわせてフラップを開き、排気効率をいっそう高めるとともに、より迫力あるサウンドを響かせます。
パナメーラ/パナメーラ4/パナメーラS/パナメーラ4S/パナメーラターボには、オプションとして精悍なデザインのテールパイプを採用したスポーツエグゾーストシステムがあります。専用のスイッチによって作動させると、スポーツ感覚がいちだんと研ぎ澄まされたダイナミックなサウンドが楽しめます。
現在ではPDKを装備した車にのみ装着が可能なオプションで、PDKのシフトレスポンスをサーキット走行に適したものに変化させ、ローンチコントロール(発進時にエンジン回転を上げてクラッチを急激につなぎ、最高の加速性能が得られるようにする制御)ができるようにします。またマニュアルモード時にエンジンの回転数がレブリミットまで達した時に自動シフトアップするのを防いだり、PASM(ポルシェアクティブサスペンションマネージメント)装着車は連動してスポーツモードに切り替わり、アクセルペダルの踏み込み量に対するエンジン制御の反応が鋭く変化します。また、見た目ではダッシュボードの中央上部にアナログ式のストップウォッチが追加されます。
ポルシェのグレードで「S]は「SPORT」を意味します。 高度な快適性と卓越したスポーツパフォーマンスを両立したモデルのみ「S」が与えられます。 911シリーズなどの2シーターモデルに匹敵するパフォーマンスを秘めた証でもあります。
インテリジェントな4WDシステムのポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)を介して駆動力は確実に余すことなく路面に伝えられます。 PTMはポルシェ・スタビリティー・マネジメントシステム(PSM)と連携し前後のトルク配分を瞬時に調整し、最大限のトラクションとアクティブセーフティを確保します。
エンジンはカイエン用の90度V型8気筒をベースに設計され、4.8リッターV型8気筒エンジンは最大出力が400psを誇り、強力なパワーを発生。 そのパワーを余すことなく7速ポルシェ・ドッペルクップルングにより的確に路面に伝えます。
足回りはアダクティブエアサスペンションとポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)によって快適なドライビングからキレのあるスポーツ走行まで幅広く性能を発揮します。4Sは4WDシステム、ポルシェ・スタビリティー・マネジメントシステムを搭載し、より安定した走行性能を発揮。 エレガントかつダイナミックなスポーツ走行はステアリングを握るたび体感いただけます。
生粋のポルシェを愉しめるグレードが「S」と「4S」となります。
ボディ | 全長:4,970mm |
---|---|
全幅:1,930mm | |
全高:1,420mm | |
ホイールベース:2,920mm | |
車両重量:1,880kg(S)、1,940kg(4S) | |
乗車定員:4名 | |
エンジン | 水冷V型8気筒(4バルブ)4,806cc (最高出力 294kW=400PS/6500rpm、最大トルク 500N.m/3,500-5,000rpm) |
アルミ製エンジンブロック、シリンダーヘッド | |
ハイドロリックバルブクリアランスアジャスター | |
ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI) | |
リターンレスフューエルシステム | |
可変フューエルカットオフ機能 | |
シリンダーセレクティブノッキングコントロール | |
ステレオラムダコントロール | |
インディビジュアルイグニッションコイル | |
電子制御スロットル | |
オンボード自己診断システム | |
EMI SDI 6.1 | |
マグネシウム製バルブカバー | |
インテグレーテッドドライサンプ・ルブリケーション | |
バリオカム・プラス可変バルブタイミング&リフト機構 | |
可変インテークマニホールド | |
オンデマンド電子制御オイルポンプ |
S | 0-100Km/h 加速:5.4秒 |
---|---|
最高速度 283Km/h | |
4S | 0-100Km/h 加速:5.0秒 |
最高速度 282Km/h |
トランスミッション | 7速 ポルシェ・ドッペルクップルング (PDK、オートスタート/ストップ機能付き) |
---|---|
ドライブオフアシスト機能 | |
シャシー、サスペンション | アルミニウム製ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション |
アルミニウム製マルチリンク式リアサスペンション | |
スタビライザーバー(フロント、リア) | |
ポルシェ・スタビリティー・マネジメントシステム (PSM、ブレーキプレチャージおよびブレーキアシスト機能含む) |
|
ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM) | |
ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTV)(4S標準装備) | |
アダクティブエアサスペンション (セルフレベリングおよびライドハイトコントロール機能を含む) |
|
ラック&ピニオン式パワーステアリング (バリアブルレシオ、サーボトロニック) |
|
タイヤシーラントキット、電動エアコンプレッサー | |
クルーズコントロール | |
ブレーキ | フロント 6ピストン・リア 4ピストン (アルミニウムモノブロックキャリパー、スリット加工ベンチレーテッドディスク) |
ABS 8.0 | |
エレクトリックパーキングブレーキ | |
エクステリア | バイキセノンヘッドライト (ダイナミックレベライザー、ヘッドライトクリーニングシステム付き) |
ポルシェダイナミックライトシステム (PDLS、ダイナミック/スタディックコーナリングライトおよび車速感応式ヘッドライトコントロール機能付き) |
|
LEDフロントインジケーターライト、ポジションライト、ウエルカムホームライト | |
LEDカーテシーライト | |
LEDテールライト | |
両面亜鉛メッキ処理 処理鋼板+アルミニウム軽量ハイブリットボディシェル | |
アルミニウム製ボンネット、ドア、フロントフェンダー、テールゲート | |
可変リアスポイラー(2WAY) | |
パークアシストシステム | |
リアビューカメラ | |
オートテールゲート(パワークロージングエイド機構を含む) | |
電動可倒式サイドミラー(ヒーター付き) |
パナメーラシリーズ最後のラインナップに追加されたのが「パナメーラ GTS」です。
パナメーラ4Sをベースに徹底的にパフォーマンスを向上させた最高峰NAグレードとなります。
2011年のロサンゼルス・オートショーで世界初公開されたのち、同年の東京モーターショー2011において、ジャパンプレミアとなりました。
軽量化を追求し設計された4.8リッターV型8気筒自然吸気エンジンが搭載され「パナメーラ4S」のエンジンをベースに開発。
鋳造アルミニウムピストンとワンピース構造のアルミニウム製シリンダーヘッドを備え、インテグレーテッドドライサンプ潤滑システムが採用されているため、あらゆる走行状況においてエンジンの各部にオイルが安定して供給されます。
さらに最高出力が22kW(30PS)、最大トルクが20N・m高められています。 エンジンの最高許容回転数は400rpm高い7,100rpmで、高回転までスムーズに吹け上がります。
結果として、最高出力316kW(430PS)、最大トルク520N・mという強大なパワーを発揮。卓越したスポーツパフォーマンスを発揮します。
パナメーラGTSには、マットブラック仕上げのテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステムが標準装備。エグゾーストシステムは高い耐久性を誇るステンレススチール製。スポーツモードやスポーツ・プラスモードが選択されると、モータースポーツを想起させるひと際ダイナミックなサウンドを奏でます。スポーツクロノパッケージ、スポーツエグゾーストシステム、ターボモデル専用ブレーキシステムを標準装備しサーキットから一般道の様々な道で、スポーツカーの真髄を味わうことができるモデルに仕上がっています。
パナメーラGTSは、その独特なエクステリアをいっそう際立たせます。
車高はさらに低く設定され、みなぎるスポーツ感覚がいちだんと強調されています。LEDによるウエルカムホームライトが組み込まれたバイキセノンヘッドライトが標準装備。内側のトリムにブラック仕上げが採用されています。
またパナメーラ ターボと同様に独立したライトユニットには、インジケーターライトが備わり、その縁に沿ってポジションライトが配置されています。高いスポーツ性を追求したスタイリングとして、左右に大型のエアインテークを備えたスポーツデザインフロントエプロンを装備しています。 このエアインテークから、GTS専用の2基のエアフィルターモジュールに空気が送り込まれます。
フロントホイール後方のサイドエアアウトレットデザインには、ブラックのハイグロス仕上げが施され、このブラックのハイグロス仕上げはサイドウインドウトリム、ヘッドライトクリーニングシステム用のノズル、リアのトリムストリップ、およびリアに備わるディフューザーにも施され、精悍なエクステリアをいちだんと際立たせます。またパナメーラGTSの外観を更にスタイリッシュに引き立てるのが、ボディのアンダーセクションに採用されたブラックのマット仕上げです。左右のフロントエンドからドアシル、リアエプロン、そしてスポーツエグゾーストシステムのテールパイプまで描かれたラインは、ダイナミックなエクステリアをいっそう印象づけます。 車高が10mm低く設定されたスタイルと相まって、そのラインは全身にみなぎるスポーツ感覚を強調しています。
パナメーラ全車に標準装備される速度感応式リアスポイラーは、ほかのNAバージョンがシンプルなワンピース型であるのに対し、GTSではターボと共通となる、左右が分割してポップアップする「4Wayリアスポイラー」を標準装備。高速走行時のダウンフォースと走行安定性を高めるため走行速度が90km/hに達すると自動的に上昇し、センタ部で左右に分割されて拡張します。
ドアを開けた瞬間、スポーツ性と快適性の緊密な融合を感じ取ることができます。室内はエルゴノミクスに基づいた機能的なデザインに仕上げられるとともに、高い品質が追求されています。パナメーラGTSの個性を物語るひとつの特徴として、インテリアはレザーとアルカンターラで仕上げられ、インテリアカラーは5色から選択。アダプティブスポーツシートの中央部、ドアのアームレスト上部、フロントセンターコンソールのアームレスト、そしてルーフライニングはアルカンターラで仕上げられ、スポーツ性をいちだんと際立たせています。
「純粋なドライビングプレジャー」、「優れた実用性」、「走る歓び」ただそのことだけを追求した唯一のモデル。それが「GTS」です。
ボディ | 全長:4,970mm |
---|---|
全幅:1,930mm | |
全高:1,410mm | |
ホイールベース:2,920mm | |
車両重量:1,940kg | |
乗車定員:4名 | |
エンジン | 水冷V型8気筒(4バルブ)4,806cc (最高出力 316kW=430PS、最大トルク 520N.m) |
アルミ製エンジンブロック、シリンダーヘッド | |
ハイドロリックバルブクリアランスアジャスター | |
ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI) | |
リターンレスフューエルシステム | |
可変フューエルカットオフ機能 | |
シリンダーセレクティブノッキングコントロール | |
ステレオラムダコントロール | |
インディビジュアルイグニッションコイル | |
電子制御スロットル | |
オンボード自己診断システム | |
EMI SDI 6.1 | |
マグネシウム製バルブカバー | |
インテグレーテッドドライサンプ・ルブリケーション | |
バリオカム・プラス可変バルブタイミング&リフト機構 | |
可変インテークマニホールド | |
オンデマンド電子制御オイルポンプ | |
スポーツエグゾーストシステム |
GTS | 0-100Km/h 加速:4.5秒 |
---|---|
最高速度 288Km/h |
トランスミッション | 7速 ポルシェ・ドッペルクップルング (PDK、オートスタート/ストップ機能付き) |
---|---|
ドライブオフアシスト機能 | |
ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム (PTM、フルタイム4輪駆動、電子制御マルチプレートクラッチ、オートマチック・ブレーキディファレンシャル-ABD、アンチ・スリップコントロール-ASR) |
|
シャシー、サスペンション | アルミニウム製ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション |
アルミニウム製マルチリンク式リアサスペンション | |
スタビライザーバー(フロント、リア) | |
ポルシェ・スタビリティー・マネジメントシステム(PSM、ブレーキプレチャージおよびブレーキアシスト機能含む) | |
ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM) | |
アダクティブエアサスペンション(セルフレベリングおよびライドハイトコントロール機能を含む) | |
ラック&ピニオン式パワーステアリング(バリアブルレシオ、サーボトロニック) | |
タイヤプレッシャーモニタリングシステム(TPM) | |
タイヤシーラントキット、電動エアコンプレッサー | |
スポーツクロノパッケージ(デジタル/アナログ表示機能付きストップウォッチ、スポーツモード、スポーツプラスモード、ローンチコントロール) | |
クルーズコントロール | |
ブレーキ | フロント 6ピストン・リア 4ピストン (アルミニウムモノブロックキャリパー、スリット加工ベンチレーテッドディスク) |
ABS | |
レッドカラーブレーキキャリパー | |
エレクトリックパーキングブレーキ | |
エクステリア | ブラック仕上げバイキセノンヘッドライト(ダイナミックレベライザー、ヘッドライトクリーニングシステム付き) |
ポルシェダイナミックライトシステム(PDLS、ダイナミック/スタディックコーナリングライトおよび車速感応式ヘッドライトコントロール機能付き) | |
LEDカーテシーライト | |
LEDテールライト | |
両面亜鉛メッキ処理 処理鋼板+アルミニウム軽量ハイブリットボディシェル | |
アルミニウム製ボンネット、ドア、フロントフェンダー、テールゲート | |
可変リアスポイラー(4WAY) | |
パークアシストシステム | |
リアビューカメラ | |
オートテールゲート(パワークロージングエイド機構を含む) | |
電動可倒式サイドミラー(ヒーター付き) | |
GTS専用 フロントバンパー |
ボンネットよりもわずかに高いアーチを描くフロントフェンダー、力感みなぎるリアフェンダー、ポルシェ独特のフォルムはパナメーラでも体現されています。
ターボモデルはひと際鮮烈な印象となる独立したポジションライトユニットが大きな特徴となり、リアエンドにはいっそう強力なダウンフォースをもたらす可変式2ピースリアスポイラーを装備しています。低く構えたフォルム、ワイドなトレッド、流れるルーフライン。ポルシェ伝統のDNAを余すことなく継承し、驚異的なパワーと至高のドライビングを秘めたパナメーラシリーズ最高峰のグレード「ターボ&ターボS」。
エンジンは水冷V型8気筒(4バルブ)ツインターボ 4,806cc(最高出力 368kW=500PS/6000rpm、最大トルク 700N.m/2,250-4,500rpm)
ターボSは(最高出力 405kW=550PS/6000rpm、最大トルク 750N.m/2,250-4,500rpm)を搭載。
このユニットより生み出される強力なパワーにより静止状態から4.2秒で100km/hに達し最高速度は303km/hとなります。
更にオプション装備の「スポーツクロノパッケージ・ターボ(ターボS標準)」のスポーツモードまたはスポーツプラスモード時は、フルスロットルで加速するとブースト圧を一時的に10%上昇させ最大トルクは770N.mまで引き上げられるオーバーブースト機能を採用。セレクトレバーを「D」または「M」レンジに入れスポーツプラスモードを選択、ブレーキペダルを左足で踏み続け右足でアクセルペダルを強く踏み込みます。エンジン回転数は約5,500rpmまで上昇し、クラッチが軽くつながった状態となります。そしてインフォメーションに「Launch Control」と表示されたら素早くブレーキペダルを離します。 その瞬間、強烈な加速で発進、ローンチコントロール機能により静止状態より4.0秒で100km/hに到達。異次元の圧倒的な加速を体感できます。
ポルシェの伝統は「ターボ」だけではありません。強力なパワーによる異次元の加速、その加速した車体を止める強力な制動力が必要となります。ポルシェのブレーキシステムは強力なストッピングパワーと制動安定性におけるベンチマークを確立しています。
フルブレーキ時にかかる極限の負担にも余裕をもって耐える耐性力を保つよう設計、各パナメーラにはブレーキディスクの外径はフロントが360mm、リアが330mmmに対しターボモデルは制動距離を更に短縮するためフロントを390mm、リアを350mmに大径化されております。オプション装備として「ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)」を用意。
PCCBを装備することによりフロントは410mm、リアは350mmとさらに大径化されます。PCCBはブレーキディスクにはクロスドリル加工を施し、カーボンファイバーに特殊製法による加工を施し造られるもので高い真空状態の中、約1,700度の高温のもとでカーボンファイバーにシリカを化合させます。作成されたディスクはスチール製ディスクに比べ約50%の軽量化と大幅に上回る強度と耐久力を備えます。
PCCBは熱による影響を受けにくいため大きな応力が加わった場合でも変形を抑えます。
セラミック素材は腐食に強く、制動時の騒音抑制にも優れております。フロントの対向6ピストン式、リアは対向4ピストン式アルミニウム製モノブロックキャリパーは差別化として「イエロー」でカラーリングされます。
減速時は安定した極めて高い制動力を発揮、レスポンスも良く過酷な路面状況であっても制動距離を最小限に短縮することが可能となり、高次元の耐フェード性により高速走行からの急減速においても優れた制動安定性を発揮します。
PCCBによってバネ下重量と回転質量の軽減となりロードホールディング性能やハンドリング性能、俊敏性、快適性に大きなメリットをもたらします。
パナメーラターボはどんなスポーツカーでもラグジュアリーサルーンにもなかった至高のドライビングプレジャーを体感できる最高のモデルとなります。
さらに卓越したスポーツ性能、妥協のないパフォーマンス、ターボの全てを高めたのが「ターボS」です。
ボディ | 全長:4,970mm |
---|---|
全幅:1,930mm | |
全高:1,420mm | |
ホイールベース:2,920mm | |
車両重量:2,010kg(ターボ) 2,030kg(ターボS) | |
乗車定員:4名 | |
エンジン ターボ |
水冷V型8気筒(4バルブ)4,806cc(最高出力 368kW=500PS/6000rpm、最大トルク 700N.m/2,250-4,500rpm) |
エンジン ターボS |
水冷V型8気筒(4バルブ)4,806cc(最高出力 405kW=550PS/6000rpm、最大トルク 750N.m/2,250-4,500rpm) |
アルミ製エンジンブロック、シリンダーヘッド | |
ハイドロリックバルブクリアランスアジャスター | |
ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI) | |
リターンレスフューエルシステム | |
可変フューエルカットオフ機能 | |
シリンダーセレクティブノッキングコントロール | |
ステレオラムダコントロール | |
インディビジュアルイグニッションコイル | |
電子制御スロットル | |
オンボード自己診断システム | |
EMI SDI 6.1 | |
マグネシウム製バルブカバー | |
インテグレーテッドドライサンプ・ルブリケーション | |
バリオカム・プラス可変バルブタイミング&リフト機構 | |
オンデマンド電子制御オイルポンプ | |
インタークーラー | |
スポーツクロノパッケージ・ターボ(ターボS標準) | |
スポーツエグゾーストシステム(ターボS標準) |
ターボ | 0-100Km/h 加速:4.2秒 |
---|---|
最高速度 303Km/h | |
ターボS | 0-100Km/h 加速:3.8秒 |
最高速度 306Km/h |
トランスミッション | 7速 ポルシェ・ドッペルクップルング (PDK、オートスタート/ストップ機能付き) |
---|---|
ドライブオフアシスト機能 | |
シャシー、サスペンション | アルミニウム製ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション |
アルミニウム製マルチリンク式リアサスペンション | |
スタビライザーバー(フロント、リア) | |
ポルシェ・スタビリティー・マネジメントシステム(PSM、ブレーキプレチャージおよびブレーキアシスト機能含む) | |
ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM) | |
ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)(ターボS標準) | |
ポルシェ・トルク・ベクトリングプラス(PTV Plus)(ターボS標準) | |
アダクティブエアサスペンション (セルフレベリングおよびライドハイトコントロール機能を含む) |
|
ラック&ピニオン式パワーステアリング (バリアブルレシオ、サーボトロニック) |
|
タイヤシーラントキット、電動エアコンプレッサー | |
クルーズコントロール | |
ブレーキ | フロント 6ピストン・リア 4ピストン (アルミニウムモノブロックキャリパー、スリット加工ベンチレーテッドディスク) |
コンポジットブレーキディスク | |
レッドカラーブレーキキャリパー | |
ABS 8.0 | |
エレクトリックパーキングブレーキ | |
エクステリア | 大型エアインテーク付フロントエプロン |
ターボモデル専用エアインテークグリル(フロント左右) | |
バイキセノンヘッドライト (ダイナミックレベライザー、ヘッドライトクリーニングシステム付き) |
|
ポルシェダイナミックライトシステム (PDLS、ダイナミック/スタディックコーナリングライトおよび車速感応式ヘッドライトコントロール機能付き) |
|
LEDフロントインジケーターライト、ポジションライト、ウエルカムホームライト | |
LEDカーテシーライト | |
LEDテールライト | |
両面亜鉛メッキ処理 処理鋼板+アルミニウム軽量ハイブリットボディシェル | |
アルミニウム製ボンネット、ドア、フロントフェンダー、テールゲート | |
可変リアスポイラー(4WAY) | |
パークアシストシステム | |
リアビューカメラ | |
オートテールゲート(パワークロージングエイド機構を含む) | |
電動可倒式サイドミラー(ヒーター付き) | |
ターボモデル専用デュアルチューブ・ツインエグゾーストテールパイプ |
ポルシェの歴史の中でハイブリットシステムを搭載した最初のモデルは「958型 カイエンS ハイブリット」です。「958型 カイエンS ハイブリット」に搭載されたパラレル方式フルハイブリットシステムと水冷V型6気筒(4バルブ)スーパーチャージャーの組み合わせは静粛性、高効率化、燃費性能などのハイブリットカーに求められる性能を「ポルシェ」によって格段に向上されました。
そのシステムをパナメーラに搭載し更なる走行性能、燃費性能等が向上する結果となりました。さらに「S」のグレードを掲げていますので「新世代の走り」「最高のドライビングプレジャー」を存分にお楽しみいただけます。
ハイブリットシステムは「パラレル方式フルハイブリットシステム」を採用。
パラレル方式は(並列方式)は、搭載している複数の動力を駆動に使用する方式です。エンジンは低回転時に十分なトルクを発生できません、そこでモーターの特性で起動時に最大トルクを発生することを利用して、燃料を多く消費する発進時や急加速時にはモーターを使用します。エンジンの苦手な領域や燃料消費量が多い場面ではモーターによるサポートを行うのがパラレル方式です。構造がシンプルにでき、軽量にシステムを組み上げることが可能なため「スポーティーな走り」「エンジンとモーターのパワーをロスなくタイヤに伝える」「燃費向上」のメリットがありますのでこの方式が採用されております。
パラレル方式フルハイブリットシステムは、エンジンにエレクトリックシステムが直接組み込まれておりますので専用クラッチによりトランスミッションと連結、解除を走行条件によってコントロールします。
エンジン・マネージメントシステムは走行条件やありとあらゆる情報を受け取り、走行状態によって最適なパフォーマンスを発揮できるようエンジンとエレクトリックシステムを制御し、エンジンを停止または再始動させたりとクラッチを迅速に切り替えて制御します。発進時や緩やかな加速、低走行時にはエレクトリックシステムのみでパワーを伝え、フルスロットルでの加速等ではエンジン+エレクトリックシステムの両方のパワーで走行します。
平坦な高速走行時には、156km/hまでの走行中にアクセルペダルを離すと、マネージメントシステムは両方のパワーを伝えないコースト状態にして維持します。
ハイブリットシステムのみの機能として車輌がエレクトリックシステムのパワーだけで走行できる速度域を広げるシステム「eパワー機能」を搭載。ポルシェのハイブリットシステムには240個のセルをもった高電圧ニッケル水素(NiHM)バッテリーが装備されております。
このパラレル方式フルハイブリットシステムのおかげで「S ハイブリット」はV8エンジン搭載モデルと引けを取らない性能を有しております。
最先端の技術を採用しさらなる進化を果たした革新的な21世紀のスポーツカーとしてさらなるパフォーマンス向上を実現したのがプラグインハイブリットシステムを採用「パナメーラ S E-ハイブリット」です。
パラレル方式フルハイブリットシステムをベースに開発、さらなる燃料消費量の削減とエレクトリックシステムだけのパワーで走行できる範囲が拡大しております。新たな特徴として、高電圧バッテリーはポルシェ ユニバーサル チャージャー(AC)によって外部の電源コンセントから充電することができ約2時間半で充電が完了します。さらに減速時に発生するエネルギーを回生して電力を蓄積します。革新的なリチウムイオンテクノロジーの採用により、先代モデルのニッケル水素バッテリーを大幅に上回る9.4kwhのエレルギーを蓄えます。
前モデルより継承された3.0リッター水冷V型6気筒(4バルブ)スーパーチャージャー245kw(333PS)とエレクトリックシステムの70kw(95PS)を同時に作動した場合、最高出力は306kw(416PS)/5,500rpmとなります。0-100km/h加速タイムは5.5秒となり、優れたパフォーマンスを発揮し燃料消費量とCO2排気量を大幅に低減をさせています。
ボディ | S hybrid:全長:4,970mm E-hybrid:5,015mm |
---|---|
S hybrid:全幅:1,930mm E-hybrid:1,930mm | |
S hybrid:全高:1,420mm E-hybrid:1,420mm | |
S hybrid:ホイールベース:2,920mm E-hybrid:2,920mm | |
S hybrid:車両重量:2,200kg E-hybrid:2,140kg | |
乗車定員:4名 | |
エンジン S hybrid |
・パラレル方式フルハイブリットシステム ・水冷V型6気筒(4バルブ)スーパーチャージャー 2,994cc (最高出力 245kW=333PS/5,500~6,500rpm、最大トルク 440N.m/3,000-5,250rpm) ・エレクトリックシステム (最高出力 34KW=47PS、最大トルク 300N.m) ・エンジン+エレクトリックシステム (最高出力 279km=380PS、最大トルク 580N.m) |
エンジン S E-hybrid |
・パラレル方式プラグインハイブリットシステム ・水冷V型6気筒(4バルブ)スーパーチャージャー 2,994cc (最高出力 245kW=333PS/5,500~6,500rpm、最大トルク 440N.m/3,000-5,250rpm) ・エレクトリックシステム (最高出力 70KW=95PS、最大トルク 310N.m) ・エンジン+エレクトリックシステム (最高出力 306KW=416PS/5,500rpm、最大トルク 590N.m/1,250~4,000rpm) ・リチウムイオンバッテリー ・ポルシェ ユニバーサルチャージャー(AC) |
アルミ製エンジンブロック、シリンダーヘッド | |
ハイドロリックバルブクリアランスアジャスター | |
ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI) | |
リターンレスフューエルシステム | |
可変フューエルカットオフ機能 | |
シリンダーセレクティブノッキングコントロール | |
ステレオラムダコントロール | |
インディビジュアルイグニッションコイル | |
電子制御スロットル | |
オンボード自己診断システム | |
MED 17エンジン・マネージメントシステム | |
ウエットサンプ・ルブリケーション | |
可変バルブタイミング(吸気) | |
E パワー機能 | |
ハイブリットモジュール(エレクトリックシステム、油圧式クラッチ) | |
288Vニッケル水素(NiMH)バッテリー | |
電子制御ユニット | |
(エアコンディショニングコンプレッサー、電子油圧式パワーステアリング、電動ブレーキブースター) |
S hybrid | 0-100Km/h 加速:6.0秒 |
---|---|
最高速度 270Km/h | |
E hybrid | 0-100Km/h 加速:5.5秒 |
最高速度 270Km/h | |
エレクトリックシステムでの走行時 最高速度 135km/h リチウムイオンバッテリー容量 9.4kWh 充電時間 約2時間半(※充電時間は供給される電力により異なる。) エレクトリックシステムでの航続可能距離 36km(EU基準のNEDCに基づくテストによる測定値) |
トランスミッション | 8速 ティプトロニックS (オートスタート/ストップ機能付き) |
---|---|
ドライブオフアシスト機能 | |
シャシー、サスペンション | アルミニウム製ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション |
アルミニウム製マルチリンク式リアサスペンション | |
スタビライザーバー(フロント、リア) | |
ポルシェ・スタビリティー・マネジメントシステム(PSM、ブレーキプレチャージおよびブレーキアシスト機能含む) | |
ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM) | |
アダクティブエアサスペンション (セルフレベリングおよびライドハイトコントロール機能を含む) |
|
ラック&ピニオン式パワーステアリング (バリアブルレシオ、サーボトロニック) |
|
パワーステアリング プラス (S E-ハイブリット) | |
タイヤシーラントキット、電動エアコンプレッサー | |
クルーズコントロール | |
ブレーキ | フロント 6ピストン・リア 4ピストン (アルミニウムモノブロックキャリパー、スリット加工ベンチレーテッドディスク) |
アシッドグリーンカラー・ブレーキキャリパー(E-ハイブリット) | |
ABS 8.0 | |
エレクトリックパーキングブレーキ | |
回生ブレーキシステム | |
エクステリア | バイキセノンヘッドライト (ダイナミックレベライザー、ヘッドライトクリーニングシステム付き) |
ポルシェダイナミックライトシステム (PDLS、ダイナミック/スタディックコーナリングライトおよび車速感応式ヘッドライトコントロール機能付き) |
|
LEDフロントインジケーターライト、ポジションライト、ウエルカムホームライト | |
LEDカーテシーライト | |
LEDテールライト | |
両面亜鉛メッキ処理 処理鋼板+アルミニウム軽量ハイブリットボディシェル | |
アルミニウム製ボンネット、ドア、フロントフェンダー、テールゲート | |
可変リアスポイラー(2WAY) | |
デュアルチューブ・ツインエグゾーストテールパイプ | |
パークアシストシステム | |
リアビューカメラ | |
オートテールゲート(パワークロージングエイド機構を含む) | |
電動可倒式サイドミラー(ヒーター付き) |